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Absolute API Library と Absolute Connector for ServiceNow で統合を強化

2022年 12月 28日

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中小規模組織から大規模組織まで、あらゆる規模の組織がさまざまなソフトウェア製品を利用して、業務の効率化、エンドユーザー体験の向上、セキュリティ態勢の強化に取り組んでいます。IT と資産管理の観点からは、統合エンドポイント管理 (UEM)、リモートデスクトップ管理 (RDM)、モバイルデバイス管理 (MDM) などのツールが、エンドポイントのインベントリとデバイスポリシーの適用に利用されています。一方、エンドポイント保護プラットフォーム (EPP)、エンドポイント検出と応答 (EDR)、脆弱性管理、Zero Trust Network Access (ZTNA) などの製品は、今日のますます高度化するサイバー脅威からエンドポイントやネットワークコンポーネントを保護するために使用されています。これらの製品はそれぞれ異なるユースケースに対応していますが、同時に使用するとエンドポイントでのソフトウェアの肥大化につながることが多く、IT/セキュリティチームとエンドユーザーの双方に影響を及ぼします。

エンドポイントでは、常時、平均 11.7種類のセキュリティアプリケーションが動作しています。このため、ポリシーの適用、セキュリティ体制の維持、デバイスやセキュリティリスクの認識への対応において、実務担当者は大きな課題に直面することになります。IT 管理者やセキュリティ管理者は、環境の全体像を把握するために、さまざまな製品の複数のダッシュボードを使用してインベントリやセキュリティ関連のデータポイントを監視することが求められます。さらに、経営者が使用する優先度の高いデバイスが紛失した場合など、リスクが高まる状況では、さまざまな管理コンソールにログインしてのみ可能な一連のデバイスアクションを実行することで、迅速に対応することが期待されています。このアクションには、デバイスのフリーズ、ユーザー権限を制限するスクリプトの実行、組織の機密情報を含む特定のファイルの削除、そして状況に応じてデバイスを消去することさえあります。危険な状況では、これらのアクションを迅速かつシームレスに実行することが、軽微な事故と本格的なセキュリティイベントの違いになることがよくあります。

このような課題を克服するために、IT チーム/セキュリティチームは、単一の管理コンソールでデータセットを統合し、複数のアプリケーションを切り替えることなく、同じプラットフォーム内でアクション を起動できるようにする機能を必要としています。Absolute Secure Endpoint 7.21 リリースの一環として、アブソリュートは、お客様の環境にある他のソフトウェア製品との統合を促進するために、大幅な機能強化を行いました。具体的には、次のようなものがあります。

Absolute API Library の拡張

デバイスのワイプ、ファイルの削除、登録解除、エンドユーザーメッセージなどのアクションを、アブソリュートモバイルアプリやコンソールに手動でアクセスすることなく、単にこれらの API を呼び出して目的のアクションをトリガーすることができます。また、Absolute のデバイスアクションを既存のワークフローに統合できるため、お客様やパートナーの柔軟性が飛躍的に向上し、既存のワークフローの効率が大幅に改善され、自動化機能が強化されます。また、実務担当者は、Absolute DataExplorer で構成したすべてのカスタムデータセットを同期して、他のアプリケーションで表示できるようにすることもできます。

Absolute Connector for ServiceNow

Absolute が提供する包括的なアセットインテリジェンスと単一情報源 (single source of truth) を、ServiceNow プラットフォーム環境内で利用できるようになります。エンドポイントデバイスのファームウェアに埋め込まれたデジタルテザーにより、Absolute は可視性と遠隔測定を強化し、サービス要求への対応、ServiceNow ワークフローの補完、コンプライアンスの迅速な証明をより効率的に行うことができるようになりました。次世代型 Absolute Connector for ServiceNow™ の導入により、ユーザーは構成管理データベース (CMDB) のデータが古い、または不正確なデバイスの Absolute 資産データにリアルタイムでアクセスできるだけでなく、ServiceNow インスタンスから直接、次のデバイス操作を実行できるようになります。(デバイス凍結、デバイス凍結解除、Absolute Reach スクリプトの実行、デバイス登録の解除など) このため、ユーザーは Absolute エンドポイント・レジリエンス機能を活用して、リスクを検出して自動的に修正し、希望するセキュリティとコンプライアンスの姿勢と実際の姿勢との間の「ずれ」を最小限に抑えることができます。この際、手動による介入や複数の管理コンソールへのアクセスとアクションの実行は必要ありません。

IT・セキュリティ管理者のための主なユースケース

  • デバイスの可視性の強化。ServiceNow 環境全体の可視性を高め、サービス応答ワークフローを簡素化し、エンドユーザーエクスペリエンスを向上させます
  • インベントリの充実。Absoluteの多様なデバイステレメトリーにより、Windows および Mac デバイスの資産インベントリを更新します
  • エンドポイント・ハイジーン・ステータス。アンチウィルスや暗号化の状態など、重要なセキュリティ情報を監視し、不備を自動的に修正して、デバイス群全体のエンドポイント・コンプライアンスを維持します
  • OS の移行準備。導入された OS のビルドバージョンを特定。安全な OS アップデートと移行に備え、実行します
  • 常時接続の管理。デバイスの凍結、凍結解除、Absolute Reach スクリプトの実行、デバイスの登録解除を ServiceNow プラットフォーム内から行うことができるため、管理者はデバイス群全体を常時制御できるようになります

Absolute Secure Endpoint 7.21 リリースでは、これらの統合の更新以外に、Absolute Application Resilience Library の拡張と、Device Freeze リクエストをより適切に管理するための顧客向けの新しいレポートの追加も行っています。このリリースの詳細については、リリースサマリーページリリースノートをご覧ください。

Neeraj Annachhatre
Technical Marketing Manager

Neeraj Annachhatre は、Absolute 製品チームのテクニカルマーケティングマネージャーです。製品管理チームと開発チームが活用できるよう、顧客と市場に関する洞察を提供するとともに、Absolute Platform を中心とした市場開拓のためのイニシアチブを指揮しています。Absolute 就任以前は、北米およびアジアのサイバーセキュリティ、半導体、金融テクノロジー業界で技術職および管理職を歴任しています。Purdue 大学と Southern California 大学でそれぞれ電気工学の学士号と修士号を取得し、Western 大学のIvey Business School で MBA を取得しています。

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